シミの種類は、大きく分けて次の4つがあります。
【日光黒子】
多くのシミがこのタイプ。
顔以外にも手、前腕などの露出部に多い。
特に中年以降に増える。
【雀卵斑】
いわゆるソバカス。
主な原因は遺伝。
3歳ごろから見られ、思春期に特に目立つようになる。
【炎症後色素沈着】
やけど、かぶれ、ニキビなどの炎症が原因。
時間とともに段々と薄くなることが多い。
【肝斑】
女性ホルモンが関連して発症するといわれている。
頬骨に沿って左右対称にできるのが特徴。
今回は、女性が1番悩んでいるであろう「日光黒子」ができる原因を見ていこうと思います。
以後、日光黒子=シミで説明します。
シミができる原因とメカニズム
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織でできていますが、シミに深く関わってくるのは、1番外側の表皮です。
表皮は「ケラチノサイト(表皮細胞)」や表皮の一番下の基底層にある「メラノサイト(色素細胞)」などからできています。
表皮が紫外線を浴びると、この「メラノサイト」に信号が送られメラニンという色素が生成されます。
メラニンと聞くといいイメージは沸きませんが、このメラニンはケラチノサイトの中にとどまって、紫外線から肌細胞を守る大事な働きをしているんですよ。
シミができる仕組み
皮膚の細胞は、約28日周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。
メラニンがとどまっているケラチノサイトも、ターンオーバーにより徐々に肌表面に押し出され、最後は角質となってはがれ落ちます。
そのため、通常の日焼けであれば、約1ヶ月間でメラニンも排出されます。
このメラニンの排出が滞り、肌に残ってしまったメラニンが、「色素沈着=シミ」になるのです。
なぜ、メラニンが肌に残ってしまうの?
メラニンが肌に残ってしまうのは、
・ターンオーバーのサイクルが乱れていてメラニンを排出できていない
・ターンオーバーで排出しきれないほどのメラニンが生成されてしまった
からです。
要は、メラニンの生成が排出のペースを上回ってしまうと、シミになってしまう訳です。
ターンオーバーが乱れる要因
・紫外線
・加齢
・睡眠不足
紫外線や加齢はもちろんですが、睡眠不足により女性ホルモンのエストロゲンが不足すると、ターンオーバーの乱れを引き起こします。
メラニンが増加する要因
・紫外線
・肌への過剰な摩擦
・女性ホルモン
・活性酸素の発生
女性ホルモンの一種であるプロゲステロンや、睡眠不足、ミネラル・ビタミン不足も原因となって発生する活性酸素はメラニンの増加を促します。